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摂食障害のための

​カウンセリング

摂食障害は、こころとからだに深刻な影響を及ぼす病気です。TIP二子玉川オフィスでは、海外のエキスパートからの専門的なトレーニングを受けたカウンセラー達が、最新のエビデンスに基づいた治療法を用いて、神経性やせ症(拒食症)、神経性大食症(過食症)、過食性障害(むちゃ食い障害)などを含む摂食障害からの回復をお手伝いいたします。


主に以下の中から、ご相談者それぞれに合った最適な治療アプローチを採用します(各アプローチについての詳しい説明については下をご参照下さい):
 

  • 摂食障害のための認知行動療法 (CBT-E)

  • Family-Based Treatment (FBT)

  • Adolescent-Parent Treatment (APT)

  • モーズレイ・モデルによる神経性やせ症の治療 (MANTRA)

​摂食障害のための専門的心理療法

◉ CBT-Eとは

イギリスのDr. Christopher Fairburnによってもともとは成人の神経性過食症治療として開発され、これまで数多くの研究によってその有効性が示されている、個人療法のアプローチ。現在では、全てのタイプの摂食障害に適用されるようになっている。 CBT-Eでは、病気がなぜ起こったかではなく、どのように病気が維持されているのかということに注目する。食事日記やさまざまな行動実験を通じて、規則正しい食事パターンを確立し、食べものや体重・体型に関する偏った考え方、極度の食事制限を見直すことに取り組む。また、過食などの問題行動を引き起こすその他の要因(環境や出来事、気分や感情など)にも焦点を当てる。

◉ FBT (Family-Based Treatment) とは

アメリカのDr. James LockおよびDr. Daniel LeGrangeによって2000年始めにマニュアルが共同開発された、摂食障害のための家族療法。数多くの研究エビデンスに基づき、思春期の神経性やせ症に対して有効性が高い治療法として欧米で支持され、イギリスのNICEガイドライン(2017)のほか、欧米各国の専門団体のガイドラインにおいて子ども・思春期の神経性やせ症治療の第一選択肢として推奨されている。FBTでは、家族全員が患者の回復のための重要な役割を持ち、特に両親は治療初期における患者の体重および身体的健康の回復の責任を担い、治療者の力を借りながら家庭における再栄養(refeeding)に取り組む。FBTは3つの段階に分けられており、第一段階では両親による患者の再栄養と体重回復、第二段階は更なる回復過程における患者の主体性の獲得、第三段階では思春期特有の発達課題への取り組みに焦点が当てられる。 ※ FBTについてより詳しい情報をお求めの方はコチラのウェブサイトをご覧ください。

◉ APT (Adolescent-Parent Treatment) とは

アメリカのDr. Ann Moyeによって1980年代初めに開発され、これまで3つの効果研究(Moye et al., 1994 & 1999; Lock, LeGrange & Moye, 2010)でFBTと同等の治療効果が認められた、思春期・青年期の摂食障害患者に対する個人療法のモデル。FBTは患者の家族が治療の要であるのに対して、APTでは親との面談を併用しつつ患者と治療者の関係性を重視する。摂食障害を「患者が自らの内的課題に対して用いている不適切な対処方法(コーピング)」と捉え、精神力動的アプローチと認知行動療法的アプローチを組み合わせた技法によって、患者の健全な自我の発達およびコーピング・スキルの習得を促し、アイデンティティや対人関係、発達課題の問題の解決を目指す。

◉ MANTRAとは

イギリスのDr. Janet Treasureらによって開発された、認知・対人的モデルに基づく成人の神経性やせ症の治療アプローチ。神経性やせ症には4つの維持要因(①柔軟性のない思考スタイル;②対人関係における感情の障害;③病気と自身のアイデンティティとの一体化;④病気を強化する周囲の関わり方)があるとし、これらの維持要因が飢餓によってさらに悪化した結果、病気が長期化・重症化すると考える。家族らの協力のもと、患者の回復への動機づけを高める技法を用いながら、協働的な立場から患者の摂食行動の変化や体重増加を促す。イギリスのNICEガイドライン(2017)の中で、専門家による支持的臨床管理(Specialist Supportive Clinical Management; SSCM)、そして摂食障害に焦点を当てた認知行動療法(CBT-ED)と共に成人の神経性やせ症治療の第一選択肢として推奨されている。

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